Machidoki Vol.32
福田 晃 越谷市長

水遊都市・越谷で叶える
ゆとりの暮らし
東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)と JR武蔵野線が交差し、
都心も東西方向も、らくらくアクセス。
休日はイオンレイクタウンで 買い物、外食、レジャーを楽しむ。
賑やかな駅前から少し離れれば、ゆったりと流れる川が心地よい
水辺空間をかたちづくる。
面倒な行政手続きだって今はスマホで簡単に。
埼玉県の3つの中核市の1つであり、県の東部エリアで最も人口が多い越谷市。
交通、商業、自然、行政サービス――。
「ここに住んでよかった」が日常のあちこちに。
一歩ずつ、しかし迷いなく。
重なる声を一つにして、越谷の明日を創る
コロナ禍や豪雨災害という激動の1期目を経て、2期目を歩み始めた福田晃越谷市長。
市民の多くの声を丁寧に集約し、確かな実行力で数々の課題と向き合う福田市長に、
市のトップとしてのスタンスやめざす方向性を伺いました。
- 決断の重みを知った1期目
私が市長に就任したのは2021年11月です。それから間もなくして、新型コロナウイルスのオミクロン株の爆発的な流行に直面しました。保健所に問い合わせが殺到し、職員に臨場感は人手不足に。市の職員を応援派遣しましたが、それでも足りず、業務の一部を民間委託し、どうにか乗り切ることができました。
2023年の豪雨災害も強く印象に残っています。かつて経験したことのないほどの雨量で、市の約4分の1が浸水しました。通常ならば道路の水を河川に排水して水被害を食い止めるのですが、当時は川の水位も上昇していました。排水を止めれば家屋は水に浸かる。続ければ川の水があふれて堤防が決壊する恐れがある。進退窮まる状況だったのですが、このときは排水を中止する判断を下し、被害の拡大を食い止めることができました。
この二つの危機を通して、首長の判断が市民の生命と財産を守ることに直結しているのだと強く実感しました。2期目もこの重責を忘れず、水害対策はもちろん、市民の生活基盤であるインフラの老朽化対策などにしっかり取り組んでいきたいと考えています。
- 価値提供と負担軽減
市長就任前は市議会議員を3期、それ以前はIT企業に10年ほど勤めていました。そのときに培った知識やマインドは今も大きな支えになっています。
市長就任の翌年の2022年に、当時はまだ前例が少なかった「越谷ネット市役所」を開設しました。来庁せず手続きを完結できるのなら、それを推進しない理由はありません。現在、オンライン対応可能な行政手続きのうち90%以上は、スマホやパソコンから申請できます。
ネット市役所は、いわば職員の業務の一部を市民のみなさまに行っていただくものです。ただし、単なる負担の押し付けではなく、「早い」「手軽」といった価値を実感していただけます。職員と市民、双方の負担を軽減できる仕組みといえるのです。
最近は庁内での文書等の作成に生成AIも用いています。今後は最初の問い合わせはAIが対応し、解決できない場合のみ来庁していただくという、民間企業のコールセンターに近い仕組みの導入を考えていきたいです。実現すればさらなるサービスの向上が期待できます。
一方で、市役所には福祉や教育など、対面が不可欠な部署もあります。困っている人を必要な支援に結びつけるには、一人ひとりの事情や生活背景を丁寧に把握しなければなりません。AIに任せられる部分は任せ、人が必要なところは手厚く配置する。人とシステムを適材適所で活かすことが重要だと考えています。
- 「積小為大」と「熟慮断行」
IT企業の本質はソリューション、すなわち問題解決であり、市長の仕事も根本は同じです。現状の課題をどう解決するか。しかし、スピード感が徹底して求められるIT業界に対して、行政ではそうはいきません。限らない場面も少なくありません。
たとえばIT業界とは文化が異なる市役所の組織に、急激な変化は馴染まないと考えています。新しい仕組みを導入するときは、段階を踏んで少しずつ変えていくことを意識します。私の座右の銘は「積小為大」です。小さなことをコツコツと積み重ねていけば、やがて大きな成果につながるという考え方を大切にしています。
施策の決定も同様で、時間をかけずトップダウンで決めると、どうかに否定が生じます。市民は市民の意志が市政に反映する代表者に過ぎません。最も大切なのは聞くことです。少数意見を市民の総意と取り違えることなく、多くの意見を聞き、丁寧に集約していく姿勢が不可欠です。
結論を出すまでの過程には十分に時間をかけます。その代わり出した後はスピード感を持って進める。最近、キヤノン株式会社の御手洗富士夫会長が語っていた「熟慮断行」という言葉に深く共感しました。徹底的に考え抜き、決断したら、迅速に実行に移す。まさに私が日頃から大切にしている姿勢です。
- IT業界と行政の違い
かつての上司の教えで最も印象に残っているのが「現状維持は死」という言葉です。技術やシステムの進歩が目覚ましいIT業界では、同じことを続けていても生き残れません。常に先を見据える。その姿勢は行政でも大切です。ただ、あらゆる場面で先頭を行くことが正解とは限らないのが、行政の難しさでもあります。
越谷市では、大雨時の通行止めなど初動対応の迅速化を目的に、道路の状況を遠隔で把握できる冠水センサーを県内でいち早く導入しました。このような前例のない事業にトップランナーとして取り組むことは、「最先端を走っている」という誇りにつながり、職員の士気を高めます。一方で、より多くの自治体が実施した後であれば、たとえば国が補助金制度を創設している事業も少なくありません。後発で着手することで、市の財政負担を抑えられるかもしれないのです。
あえて1番をめざさない。時宜を見極めて着手する判断も必要なのです。この点は、IT業界と異なる行政ならではの特徴といえるのではないでしょうか。
- こどもの居場所をつくる
子育て支援に関しては、18歳までの医療費無償化のほか、給食費の値上げ分を市が負担するなど財政支援を行ってきました。2024年度に出産や子育てに関する相談支援を一本に行う「こども家庭センター」を開設したほか、2026年4月からは小学校の給食費無償化も実施します。
これから特に力を入れていきたいと考えているのが、こどもたちの居場所づくりです。
学校や関連施設を開放するなど、こどもたちの夏休みの居場所も確保していく必要があります。登校に不安を感じているこどもたちのために市内小学校に順次、スペシャルサポートルームの設置を進めていますが、こども食堂の経費を補助する制度も創設しました。
こどもたちが安心して過ごせる場所を、生活圏にどんどん増やしていきたいと考えています。
- 住み替えなら、ぜひ越谷へ
市民に越谷の良さを聞くと、多くの方が「都心からの距離」「交通の便の良さ」を挙げます。その一方、市の半分は市街化調整区域で、都会的な街並みと自然が共存している点が越谷の最大の強みです。
越谷レイクタウンの大規模調節池をはじめ、水辺空間が豊富にあるのも魅力です。市内には元荒川など5本の一級河川が流れ、川沿いに約60kmにおよぶ緑道が整備されています。公共の統計データがないため断言できませんが、個人的に越谷市は「緑道日本一の街」だと思っています。私も休日は近くの土手をよく散歩します。
越谷市は古くから水郷のまちとして知られてきましたが、若い世代により親しみを持ってもらうため、2025年に「水遊都市 KOSHIGAYA」のブランドメッセージを策定しました。レイクタウンの池にウナギを放流するなど「水遊都市伝説」と銘打った意外性のあるローカルなネタも発信しています。
都会の利便性と豊かな自然。一度住んでいただけば、きっと「住み続けたい」と感じていただけるはずです。住み替えを検討されている方は、ぜひ越谷を新たな人生を始める場所に選んでみてください。
プロフィール
福田 晃 Fukuda Akira
1975年、越谷市出身。埼玉県立越谷北高校、法政大学卒。1999年3月までプロサッカー選手として水戸ホーリーホックに所属。株式会社CRC総合研究所(現伊藤忠テクノソリューションズ)を経て、2011年越谷市議会議員に初当選(以降、3期連続当選)。2021年11月より現職。


